上手な文章を書くために、ここでは新聞記者が実践する取材や記事作成のノウハウをご紹介します。
これを意識して、文章を書いてみてください。
具体的なポイントがあるので参考になることでしょう。
基本姿勢9カ条
興味の幅を広げる
わからないことがあったら調べるクセをつける
人脈を広げる
さまざまな世界との接点を増やす
うまい文章を読む
自分が好きな小説家、エッセイスト、コラムニストの文章に学ぶ。魅力的な文章は専用のノートに書き写す
日常的な感覚を大切に
問い続ける
「なぜ?」「どうして?」と常に問い続ける
「事実」を積み重ねて、最終的には読者に判断をゆだねる
絶えず疑う
取材対象の言葉をうのみにしない。自分自身の対象を見る目も絶えず客観的に振り返る
何がニュースなのか、ニュースのポイントを意識する
10調べて、1の記事を作る
9の要素を削ることで密度の濃い記事にする
取材時の心構え・インプット
①インタビュー時の事前の仕込み
(可能な限り情報を集める)
②現場で言葉を獲得する
現場で出合った言葉の中に、記事を生き生きさせる力が潜んでいる
③複数の人に取材する、複数カ所を取材する
④物理的に相手と目線を合わせる
⑤取材相手への敬意
約束の時間を守る、録音の許可をとる、話のニュアンスを正しく伝えるなど
⑥取材相手に興味を持つ、取材相手と仲良くなる
⑦取材相手に気持ちよく話してもらう。自分が話す量を減らす
⑧インタビュー相手の象徴的な一言、様子、場面をキャッチする
⑨話に遊びをもたせる、雑談も重要
⑩話の潮目を見極める
⑪キーワードを探り当てる(「見出し」を意識する)
アウトプット(原稿執筆)を意識しながら、インプット(取材)を行う
⑫あえて本題から入らない
初対面の場合はフリートークがアイスブレイクの役割を果たしてくれる
⑬絶えず観察する
現場で直に見聞きすることのできない読者の目、耳となる
⑭インタビュー対象者の発言を本人に要約して返す
「それはつまり、こういうことでしょうか」
⑮メモを取る
音声記録を残す場合も同時にメモ(相手や周囲の印象、重要ポイントなど)も取る
⑯場合によってはメモを取らずにインタビュー
インタビューは対話なので、メモに集中しすぎないことも大切
⑰共感しながら、距離をとる
「理解」と「同調」は異なる。感情移入して「同調」するのではなく、「理解」する
⑱想定外を呼び込む
十分に準備することで、取材時には予想もしなかった事実に出合えることがある
原稿執筆時の心構え・アウトプット
①問題提起する
②プロ→素人への編集作業
専門家の話はエッセンスをつかんだうえで、わかりやすく表現する
③熱の注入、驚きや発見を大切に
④五感に訴えかける
⑤基本は逆三角形構造
新聞記事は重要なことから順に記す。記事の最初の段落には5W1H(いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように)の要素が含まれる
⑥パーツを揃える
⑦パーツごとの順序性(ストーリー性)を意識
新聞記事の場合は「起承転結」にこだわる必要はない
⑧捨てる勇気を持つ、ひたすら削る
⑨具体的に書く
⑩一文を短くする
⑪ひらがなを増やす(余白の重要性)
⑫極力形容詞を使わない
⑬事実関係を確認する
特に人名、固有名などの表記や読み方はしっかり確認する
⑭声に出して読む
⑮読む人の立場になる
⑯文章を寝かせる
時間的にゆとりのある場合は、一度書いたものを数時間後に改めて読んでみる
⑰人に読んでもらう
⑱「私」を消す記事と「私」を出す記事(社説やコラム)、どちらが求められているかを見極める
これを参考にたくさん文章を書いてみましょう
日常的に文章を書く機会が増えています。仕事上の報告書、社内文書、身近な手紙、案内文、ブログ、SNS。そんな時、これらのポイントを意識して書くことで文章の表現力が高まるのではないでしょうか。
詳しくはこちらの書籍をご覧ください。
日常にも役立つヒントがいっぱいです。
コメント