【体験】銀行の窓口販売で変額個人年金保険を買った結果 これが保険?
お金の運用先が決まり、これが資産運用かあ、なかなか勇気のいる買い物だったけど自分の決断力をほめてやりたいなあ。などといい気になるわたし。
優柔不断のわりには、やっぱりここぞという時に人を信頼しようとする気持ちが自分を動かしたんだ、成長を感じさせるなあ。どんどんうぬぼれるわたし。
聞いていない展開に
年が明けて2016年。
はじめて定期預金以外の商品を買ったので運用先が気になって気になってしかたありません。
保険会社のホームページで日々の運用成績が閲覧できるので新しく更新されるたび見に行くのが習慣になりました。
これまで耳を素通りしてきた本日の株式ニュース・為替相場にしっかり反応して、しょっちゅう日経平均株価を検索するようになりました。
やめたくてもやめられません。
なぜこんなに神経質になるかって?
それは一度たりともあずけた額面以上の成績にならず、下回りつづけるから。
ボーナス(分配金)が出る運用成績105パーセントに近づく素振りさえ見せず、ただただ下降線をたどる運用グラフ。
何千円損した… 何万円損した… 目安にしていたラインさえ割り込んだ…
もう、とにかく毎日が心理的につらいのです。
その時期株式相場が悪かったという運の悪さも重なりました。
4か月が限界でした。
もうこんなことで一喜一憂したくない。
いや、正確には「ゼロ喜 多憂」なんですが。
もうしんどくなって。
4月の終わりに解約しました。
個人年金保険の結果と反省
損失を出すのは覚悟の上の解約でしたが、最終的にこうむった損失は…
マイナス86万円でした。
でかい! 巨額! なにやってんだい自分!
いったい定期預金何十年分の利息だよ!
痛かったですね。ショックでしたね。ちょっと人間不信になりましたね。
でも、心が苦しさから解放されたのも事実です。
元本割れを避けるなら据置期間の30年間、契約しつづけるという手もありましたが。こんな思いで30年もいたら心がつぶれていたと思います。
いま思うと、いい経験をさせてもらった勉強代と受け止められます。
しかしながら当時の私の気持ちをならべると
・銀行は安心だからと勧められるものすべて信用してはいけない
・あまたある金融商品の中から自分の考えでどれかを選ばねばならない
・お店から商品を一つだけ出され、買うか買わないかという二択は話にならない、論外
・個人年金保険は「保険」という名の「投資信託」だった
・自分はお金に関してはまったくの素人だ
・たぶん投資には向いていないんだとおもう
・もう絶対投資には近づかないでおこう
相場を見る心の持ちようなど学ばせてもらった事もたくさんありますが、それに気づくのはまた後の話。
解約の翌週、例の銀行に行ってきました。
そして窓口のお姉さんに笑顔でお願いしました。
「口座の解約おねがいしまーす」
コメント