【令和元年 2019年分】確定申告で海外ETFの外国税額控除はかんたんです! 手続きをやさしく解説します

確定申告

前回、電卓ベースで外国税額控除を手計算したのですが

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今回の確定申告の本番をすると少し計算結果が違っていました。

試算では米国と重複する源泉所得税789円が200円還付されると言いましたが

正式な計算結果は207円でした。

計算方法、税の解釈、もろもろ勘違いばかりだったので、今回正しい解説をしていきます。

【令和元年 2019年分】確定申告で海外ETFの外国税額控除はかんたんです! 手続きをやさしく解説します

国税庁のホームページから申告します。

【令和元年 2019年分】確定申告 ふるさと納税の還付手続きをくわしく解説します!
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この手続きを済ませた状態からのスタートとします。

*ふるさと納税の手続きをされない方は上記記事内「源泉徴収票の内容がすべて入力できました」

まで進んでから、ここに戻ってきてください。

はじめに 「配当」をクリック

配当金の入力操作をはじめます

配当所得の課税方法を選びます

実質「総合課税」か「申告分離課税」の2択です。

課税所得が900万円以下、主に日本株に投資する投信が多い人は695万円以下ならお得になります。

「特定口座年間取引報告書」の内容を入力する、をクリック

「電子データ」か「書面」か入力元を選びます

どちらでも。わたしの場合は書面です。

実際の特定口座年間取引報告書

⑧国外株式又は国外投資信託等 に入金があります。

これが海外ETFからの分配金です。

拡大

配当等の額 7,943円

源泉徴収額(所得税) 1,093円

配当割額(住民税) 355円

外国所得税の額 789円

口座情報の入力

源泉徴収の選択 報告書に記載された通りに

勘定の種類 報告書に記載された通りに

特定口座(源泉徴収あり)について申告するもの 配当等にチェック

配当等の額を入力

配当にかかる所得税と住民税を入力

つづけて証券会社名を入力

「配当控除の入力」をクリック

配当控除額を計算します。

配当控除率が反映されました

配当控除は日本に本店を持つ法人からの配当に限られるので、海外ETFは対象外です。

よって控除 0%

入力終了

最初の画面にもどってきました

配当に7,943円が反映されています。

いよいよ最終段階! 外国税額控除をクリック

手元に昨年1年分の配当金の支払通知書を準備しましょう。

外国税額控除の入力

外国税額控除額の計算がお済みでない方 にチェック

わたしの場合

国名 米国

所得の種類 配当

税種目 源泉所得税

納付年月日 昨年12月31日

納付日 上に同じく

源泉・申告(賦課)の区分 源泉

所得の計算期間 昨年の1月1日から12月31日まで

相手国での課税標準 ドルと円の両方で控除前配当金額を入力

左に係る外国所得税額 ドルと円の両方でアメリカに源泉徴収された金額を入力

源泉徴収前配当金を入力

住所が政令指定都市かどうかによって控除される率が変わります。

そうなんですか、不思議な制度ですね。

あてはまる方にチェック

外国税額控除の入力が完了

本当にこれだけです。

あとは自動で控除金額が計算されます。

わたしの場合、207円の還付となりました。

ふるさと納税分と合わせ5,668円が還付されます。

額の小ささはとほほですが、来年以降の予行演習と割り切っています。

いい経験になりました。

これなら来年も簡単できそう。自信がつきました。

外国税額控除に関する明細書

外国税額控除額207円がどういった計算で導き出されたのか

プリントアウトされた書類をもとに内訳を見てみましょう。

拡大

明細書2ページ目

拡大

所得税の控除限度額 = 所得税額(106,300円) × 調整国外所得金額(7,943円) ÷ 所得総額(**ナイショ**)

これで203円になり

復興特別所得税の控除限度額 = 復興特別所得税額(2,232円) × 調整国外所得金額(7,943円) ÷ 所得総額(上に同じ)

これで4円がでてきました。

これが207円の内訳です。

先ほど入力した政令指定都市の判定は住民税控除につながるようです。

60円とでてきました。

これは所得税からの還付対象になっていないので、おそらく次の住民税の計算の折に控除されるのでしょうか。

最終的に外国税額控除の合計金額は267円です。

外国税額控除の枠不足、あるいは枠超過はどうなる?

今回でいうと789円の税の重複に対し、267円の還付。

控除限度超過額は522円。

なんとなく納得できないですよね。

でも、そこは良い制度があり、この522円の超過は次の確定申告で控除限度額に余裕があれば一緒に控除できるんです。

逆に、今回控除限度額の方に余りがでればその分を次の申告に繰り越せます。

わたしの控除しそこない522はしっかり繰越欄に記載されています。

確定申告書を仕上げます

入力終了をクリック

住民税についての項目

住民税・事業税に関する事項 をクリック

住民税の徴収方法の選択

給与から差し引き・自分で納付 どちらかを選びます

16歳未満の扶養家族がいる方の入力

自分の住所、氏名、還付先銀行、マイナンバーなど入力

お疲れさまでした

プリントアウトした確定申告書

ふるさと納税した寄付金の受領証

外国所得税を課税されたことを証明する配当金支払通知書

これらを税務署に郵送してわたしの確定申告は終了しました。

なにかと不備があると思いますので、来年以降もくわしく載せて改善していきたいと思います。

ありがとうございました。

所得税の還付金がありました

2020年3月13日

確定申告で計算した通りの還付金5,668円の振り込みがありました。

思ったより早くお金が戻ってきてうれしいです。

来年もやる気が湧いてきました。

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翌年度です

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