はじめて本格的に体験したリセッション、コロナショックを機会に今後の運用方針をあらためて確認します。
ブログでははっきりと理論的なことは言ってこなかったと思いますので、そのあたりを今日は書いてみます。
わたしがVOOをコア資産に選ぶ3つの理由
① アメリカを代表するS&P500という指数に連動するETFである
②信託報酬率が超安い 0.03%
③資産運用の期間を最短で最大化できる可能性がある
では一つずつ説明します
① アメリカを代表するS&P500という指数に連動するETFである
文字通り、アメリカを代表する株式指標がS&P500です。
投資の神様と呼ばれる、かのウォーレンバフェット氏いわく「自分の死後資産の90%をS&P500で運用するように」ということを言っているそうです。
そのS&P500と連動するように作られたETFがVOOです。
これを買うことはアメリカを買うことと同じと言っても過言ではありません。
これまで世界の成長の核であり続けたアメリカは短期的に見れば変動はあっても、成長は続くでしょう。
なにより資本主義と自由の国のアメリカ。その理念が揺るがない限り、経済は発展しつづけると思います。
②信託報酬率が超安い 0.03%
超安い、という表現が安っぽくてすみませんがVOOの信託報酬率(運用会社に支払う経費)0.03%は驚異的な安さです。
参考までに他のETFの信託報酬率です
VYM 0.06%
VIG 0.06%
SPYD 0.07%
VT 0.08%
HDV 0.08%
QQQ 0.20%
大きな金額を運用される方、長期に運用される方はコストに敏感だと思います。
入ってくるお金・リターンのほかに出ていくお金・コスト(信託報酬率)の多寡も大事な選択要素です。
③資産運用の期間を最短で最大化できる可能性がある
これはVOO、VYM、HDV、SPYDのトータルリターンを過去3年間で見た実績データです。
トータルリターンはETFの値上がり益(キャピタルゲイン)と分配金(インカムゲイン)を足し合わせたものです。

グラフから分かるようにVOOが39.3%と高いリターンを獲得しています。
高配当ETFの代表格SPYDでさえトータルで見ると13.3%
VOOの分配金は年率2.05%(2020年3月時点)ですが、それを圧倒するETFの値上がりがあったということです。
分配金の利回りを比較しても高配当ETFの4%前後には見劣りはするものの、そこそこ高い2.05%というのはうれしいですね。
ちなみに、過去1年間のデータでみると

VOO 14% VYM 5.5% など、直近のコロナショックの影響がより濃く反映された結果となっています。
たしかにVOOの長所はありますが、短所もあります。
それがグラフの右にあるボラティリティです。かんたんに言うと値動きの激しさの度合いです。
3年のデータではVOO 14%、HDV 12%
この数パーセントの違いを大きいと見るか小さいと見るか、人により判断は分かれると思います。
これからの運用方針
2020年3月現在のわたしのポートフォリオです
VOO 56.0%
VIG 16.5%
QQQ 4.6%
VYM・HDV・SPYD 5.1%
Slim 米国株式 12.5%
Slim 先進国株式 3.3%
Jリート 0.7%
その他 1.3%
目標としてVOO 60% VIG 30% QQQ 5% その他 5% くらいを考えています。
あえて反証
VOOのいいことばかり書きましたが、条件次第です。
アメリカは繁栄していても、遠い遠い将来には他の国に追い越される可能性があります。
それでも、先進国の一員にはとどまり続けるとは思っていますが。
アメリカ一択は危険だと思います。
それと、成長株ETF・VOOと高配当ETFを比べる無意味さ。
VOOにはVOOの良さ、高配当には高配当の良さがあります。
VOOのキャピタルゲインが大きいとは言っても、大きなリセッションでは一気に半値に下がる可能性があります。
高配当ETFなら分配金で投資者に還元しているので当然分配金は値下がりの影響をまぬがれます。
リターンでは勝てなくても高配当ETFは心の安定を得られる、値下がりにびくびくしないでいい生活を送れます。
しかし、あえて短期間で資産を最大化することを狙うなら、という条件下ではVOOを選んだ訳です。わたしの今の目的と合致したということです。
ですので長期ではこの運用はしないつもりです。
資産の最大化を果たしたら、7,8年後にはより安定したETFに組み替えるつもりです。
みなさんも、自分の目的にあった資産運用をしてください。
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